2013年7月26日金曜日

花火

 遠いむかし、戦場を取材する記者をしていた。
 ニカラグア、サラエボ、ガザ、チェチェン・・・。

 戦場取材はこわい。一歩間違えば記者も命を落とす。
 とりわけ夜の地上戦はこわい。

ドーンという地響きとともに夜空を割いて何本もの火柱があがり、上空で巨大なマグネシウムの炎が開いていく。その瞬間、漆黒に沈んでいた地上が煌々と照らし出され、目を覚ましたように迫撃砲の一斉射撃と軍用ヘリの轟音が響きわたる。

中米、南欧、中東、ロシアと、時も場所もさまざまだったが、どこでもこの世のあらゆる悲惨な光景を目にした。

この目で見た不条理な光景は記憶にとどめたくもないし、その体験を人に語ろうとも思わない。ただ、人はどこまでも愚かになれる存在だということを肌身で知った。

 夏になると大きな河原などで花火大会が催される。
 若い男女が空を見上げて、大輪の火炎に喚声をあげている。
 平和な光景の片隅に、ふとあのときの戦場の光景が重なる。

 わたしは花火が好きでない。(の)

2013年7月23日火曜日

彼女が逝った夏

この夏、われわれ職員は大切な仲間を失ってしまいました。数年前に病を得て闘病中と聞いていましたが、逝去の知らせが届いたその日は、しばらくの間、仕事に身が入りませんでした。30代半ばで、その時を迎えなければならなかった彼女の無念。残されたご家族のお心を想うと、言葉がありません。

せめて、われわれ職員は、関学のために心を尽くして働いていた彼女の姿を心に刻み、彼女が果たそうとして果たすことのできなかった働きに思いを馳せながら、関学の発展に貢献していきたいと思います。(グルーシェンカ)

2013年7月18日木曜日

長~い廊下のG号館

 写真は西宮上ケ原キャパスG号館の廊下。約90メートルもあります。端から見ると、向こう側の人が豆粒のように小さく見えます。
G号館には留学生らが集う場所も多くあり、さまざまな言語が飛び交う国際的な雰囲気を味わえる廊下でもあります。さすがに大学生ともなれば、廊下で走り回って遊ぶ姿を見ることもなく、アカデミックな香りを感じながらこの廊下を歩かせてもらっています。

 定期試験が始まって3日目。いつもと異なる風景を見かけました。血相を変えて学生が教室から飛び出し、この長い廊下を必死で走っていました。どうやら試験教室を間違えたようです。事務室カウンターにも「試験場所が分かりません!」と飛び込んでくる学生さんが少なからずいるようです。


 学生のみなさん、落ち着いて試験教室を確認して、しっかりと定期試験を受けてくださいね!(しろくま)

2013年7月17日水曜日

春学期定期試験がスタート!

試験を終え、帰宅する学生ら

関学大では春学期定期試験が昨日から始まりました。今日も暑い日差しのなか、教科書を片手に登校する多くの学生たちの姿を電車で見かけました。

大学で初めての試験を迎える1年生はひときわ緊張しているのでは!?

試験期間は7月末まで。夏休みまであとひと踏ん張り!暑さに負けず、頑張れ、関学生!(いの)

2013年7月16日火曜日

蜂の飼育部屋へ!

 先日、理工学研究科の院生さんの動画取材を行いました。
 彼の研究テーマは数学を用いて蜂の巣の仕組みを調べるというもの。

 蜂を飼育している部屋へ行ったところ、そこにはなんと、女王蜂をはじめ約6000匹の蜂が!!

 防護服を着て部屋に入る学生さんと撮影担当者。防護服を着ているとはいえ、怖くないのかな。。。と、心配しましたが、研究テーマにしているだけあって、動じることなく粛々と撮影に協力してくれました。


 はじめは飼育部屋に入るのを躊躇していた撮影担当者も貴重な体験であったと喜んで?くれました。

 彼の手によって、蜂の巣の構造が解明されることを期待します!

 この様子は近日中にインタビュー動画「K.G.world citizens」にて公開しますので、ぜひご覧ください!
 (とらぼるた)

2013年7月12日金曜日

アスリートを支えるおじさん


猛暑が続いていますね。キャンパス内では「あっついなー!」という声がたくさん聞こえてきます。

さて、西宮上ケ原キャンパスには大学トレーニングセンターという施設があります。通称トレセンです。みなさんはご存知でしょうか。現在のトレセンは、2002年5月にオープンし、たくさんの学生や教職員に利用されてきました。

このトレセンが創立125周年記念建築事業として行われる高等部体育館の建設工事にともなって、西宮上ケ原キャンパスG号館の地下1階に約2年間移転します。そして今日が移転前の最終日となりました。

今日もいつもと変わらず、多くの学生がトレーニングに励んでいました。ベンチプレスを上げる学生、走り込む学生などみんな真剣に取り組んでいました。

その場に居合わせた体育会学生にトレセンのあるある話や思い出話を聞いてみました。「アメフト部やラグビー部のトレーニング姿にいつも刺激を受けている」「外国人の先生が熱心に鍛えている」「シャワーが気持ちいい」など様々なエピソードが出てきます。その中でも「受付のおじさんは見た目が厳ついけど、とても優しく接してくれる」という意見がたくさん出てきました。

早速、受け付けに向かうと真っ黒に日焼けしたおじさんの姿が。この方は酒井貢さん(写真の右)といい、トレセンがオープンしてから現在まで、関学アスリートたちを支えてきました。いつも笑顔で学生に接しており、みんなから愛される名物おじさんです。そんな酒井さんは「いつもみんなの頑張っている姿を見て、おれも頑張ろうと刺激を受けています。普段は地域の小学生に野球を指導しています。この約10年の間で過去に指導した子が関学の硬式野球部に入って、トレセンで鍛えている姿を見たこともありました。毎日楽しいですね」と微笑みました。これからも関学生アスリートたちを支え続けてくれるでしょう。(MATSUHIRO)



2013年7月4日木曜日

人がする仕事

東京の大学の研究室が「玄関の靴かたづけロボット」を開発した、と新聞に出ていた。天井に設置したセンサーカメラが乱雑に脱ぎ捨てた靴を感知すると、おかたづけボードがちょこまか動いて靴をすくいあげ、整理してくれるという。
へぇー。
そこまでするか。でもこれって生活に必要な発明なの?

それで思い出した。
ものづくりの町、東大阪市で自称「河内の発明王」から話を聞いたことがある。
一番の自信作は電動パスタフォーク。このフォークをスパゲティに突き立ててスイッチを入れると、フォークの先がくるくる回って麺を巻き取る仕組み。しかし実際にやるとパスタが飛び散り、ミートソースが顔面にぶっかかった。発明王はデヘヘと頭をかいて、きつねうどんでも出来ると言ったが、やけどしそうで断った。

次に出てきたのが万能ティースプーン。これもスイッチを入れるとスプーンの先が高速で回転し、砂糖とミルクをかきまぜるという珍品。「これのどこが万能ですか」と聞くと、「コーヒーでもカクテルでも使えまっせ」。なるほどそういう意味か。
ためしに奥様が淹れてくれたコーヒーでやってみると、ブィーンという音とともにコーヒーカップが洗濯機状態になった。

ほかにも電動スイカ種取りスティックとか、万華鏡双眼鏡とか、わけのわからない発明品がわんさか。特許はとったがどこも商品化してくれないという。
「アホでしょ、この人」と奥様が呆れ顔で旦那を振り返ったが、そのまなざしは優しい。洗濯機のようにぐるぐる回るコーヒーをいただきながら、ご夫婦のむつまじさにほっこりした。

 必要は発明の母と言うが、過ぎたるは及ばざるが如し、とも言う。どんなに機械文明が進んでも、最後は人がする仕事って、あるよねえ。ささやかでも、神様がそれだけは人のために残してくれた仕事っていうのが。奥様とうなずき合って辞去した。(の)

2013年7月2日火曜日

カンボジアに2つ目のサッカーグラウンドを贈呈!-学生国際協力団体CUEが-

CUEのメンバーと現地の方々。サッカーグラウンドで
 一昨年、中田翔真さん(現在関学大・商学部4年生)は旅行先のカンボジアで物乞いをする子どもたちを目の当たりにし、衝撃を受け「自分に何かできないか」と、学生国際団体CUE(以下CUE)を帰国後すぐに立ち上げました。CUEとは英語で「きっかけ」を意味し、団体名にはカンボジアの子どもたちを笑顔にする「きっかけ」をつくることができれば、というおもいもこめたそうです。

 幼い頃からサッカーに親しんできた中田さんは「子どもたちが安全にプレーできて、笑顔にもなれるサッカー場を創る」という目標をもちました。中田さんに賛同した関学生や他大学の学生を含む仲間と共に、街頭での募金活動やチャリティイベントなどを開催し、サッカーグラウンドの造成資金約150万円を集めました。現地でカンボジアの方々と共にグラウンド整備にも汗を流し、昨年秋、ついにサッカー場は完成。現地の方々に贈りました。

 その後も活動を継続し、募金活動などを地道に続け、1つ目のグラウンドの近くの学校の敷地内に2つ目のグラウンドを贈呈することになりました。この9月に行われる2つ目のグラウンドの完成式に合わせ、昨年贈ったグラウンドと今回贈るグラウンドを活用して、現地の子どもたちや学生たちとのサッカー大会などを行い、これまで活動に参加していなかった学生にもカンボジアの人々との交流を持ってほしい、現地の人と同じ目線に立って交流を深めてほしいと、CUE主催で現地を訪れるツアーも開催される予定で、現在参加者(大学生限定)を募っています。

 中田さんは「カンボジアは自分にとって大切なことを気がつかせてくれた国。そんなカンボジアと日本との共通点やギャップを五感で感じてもらえれば」と話します。CUEのメンバーの清水琢也さん(理工学部4年生)は「カンボジアの現状を、ぜひ知って欲しいと思います。このツアーに参加してくれる方が何かを思うきっかけとなれば」と話しています。

 彼らの行動力には頭が下がります。こんな素敵な学生さんが関西学院大学にはいるということを多くの方に知っていただきたいと思っています。カンボジアの今を彼らと共に、彼ら以外の学生の皆さんにも知って欲しいと思いますし、感じたことを多くの人に伝えて欲しいとも思います。興味があるかたはツアーの詳細を学生国際協力団体CUEのFacebookでごらんください!(むら)