大阪の会社で法務担当をしているインド人と食事した。「和食ダイスキです」とニコニコ。出てくる刺身も牛肉もパクパク。
わたし「あのぉ、インド人もウシ食べるんですか?」
インド人「グッド・クエスチョン。わたしインドのウシ食べません。でも日本にインドのウシいません。だからわたし的には日本のウシOKです。神戸のウシ、松阪のウシ、うふっ、拒否しません」
なんか論理回路がよくわからないが、まあ、へ理屈とはそんなものだろう。ついでに言えば知り合いのイラン人記者は、京都に来るとビアホールの「ミュンヘン」へわたしを誘う。で、「トリカラァ、ポテサラァ、ハーフ&ハーフの大1丁」とメニューを見ないで注文する。こいつほんとにモスレムか。
もっと言えば、京都のマクドナルドでは袈裟を着たお坊さんがバーガーぱくついている姿を時々見かける。これ、とてもシュールな光景だ。
クジラを食べる日本人をアメリカ人は野蛮と言う。
ならば問う。ウシをつぶして血のしたたるステーキにして食べるのは野蛮と言わないのか。「動物に人類の愛を」と叫ぶイギリス人が「紳士のスポーツ」と称するキツネ狩りは愛のあかしか。スペインの闘牛のウシは心臓に剣を突きたてられた時、スタンドの観客に「人類の愛」を感じて死んでいくのか。