2011年5月14日土曜日

僕の新たな物語

4月の後半から、毎週のようにアメフット部の試合を観戦している。春季シーズンは、大阪産大とのJV戦から始まり、日大、関大というライバル校との対戦が続いた。今度の日曜日は近大とのJV戦、来週の日曜日は京大との戦いがある。
学生スポーツの見所は、なんといっても毎年メンバーが一新されることである。どんなに優秀な選手でも、卒業すれば試合には出られない。最大4年間という、その限られた期間に、すべての選手が能力のかぎりを尽くし、一つの物語を完成させていくところに、たまらない魅力を感じる。
その物語は、ハッピーエンドとは限らない。悲劇であったり、ときには喜劇であったりする。毎年、学年が変わるたびに一新されるメンバーが成長していく過程もまた、それぞれに異なっている。だからこそ、その成長の過程がプレーとして表現される試合を観戦するのは楽しい。彼らの日ごろの鍛錬、精進の姿は見えなくても、試合を注意深く眺めていれば、それだけで彼らが普段、どんな取り組みをし、どれだけの熱意をもって練習しているかが想像できる。その想像、つまり物語の創造が楽しいのである。
試合の始まる前には、決まってメンバー表を眺め、校歌「空の翼」を歌う。キックオフされたボールが空中に浮かぶ。その瞬間から、また一つファイターズをめぐる僕の物語はスタートするのである。(石)